東洋医学コラム
2006年1月の「院長の独り言」
2006年新年の抱負(2006年1月)
新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
太玄堂鍼灸院は2005年5月に開院しましたが、ご来院いただいている患者さんや支援していただいている方々など皆様のお蔭で無事に新年を迎えることが出来ました。本当にありがとうございました。
まだまだ至らぬ点の多い私ですが日々精進して学術の向上に努め、多くの方々の健康と幸福のお役にたちたいと思っています。
本年も当サイトならびに太玄堂鍼灸院を、どうぞよろしくお願いいたします。
また皆様にとって本年も良い年でありますよう、心よりお祈りいたします。
2006年1月1日 太玄堂鍼灸院 福田毅
「宮廷女官 チャングムの誓い」をご存知ですか?(2006年1月)
みなさんは「宮廷女官 チャングムの誓い」をご覧になったことがあるでしょうか?
大変面白いので観たことのない人は是非観てほしいです。 NHK総合で毎週金曜日午後11時放送しています。全54話で次回1月20日(金曜日)が第14話になります。(昨年は土曜日の午後11時放送でした。)
物語は今から500年前の朝鮮王朝でヒロインのチャングムが母の遺志を継ぎ宮廷の女官となり、宮廷料理人の頂点を目指します。その後紆余曲折があり医女となったチャングムは多くの男性医師たちを退けて王の主治医となるというサクセスストーリーです。
チャングム(=長今)は実在の人物で朝鮮王朝第11代王中宗に仕えた女医として『朝鮮王朝実録』に載っているそうです。しかし、生没年や生い立ち、性格などについての記載は無く詳しいことは解かっていませんが、「余の体のことは女医(=チャングム)が知っている」という中宗の発言が記載されており、また「大長今(=偉大なる長今)」という名称が中宗から長今(チャングム)に与えられたことから当時非常に優れた人物で重用されていたようです。
ドラマ前半でチャングムが宮廷料理人として描かれていますがこれは保養食が上手に作れるならきっと料理も上手だっただろうという監督の憶測からのようです。でもこのお蔭でよりドラマチックな展開になっています。
チャングムのもう一つの見所は番組で出てくる宮廷料理や東洋医学などの文化的側面が忠実に再現されているということです。例えば鍼で使われるツボなどもそのような症状で実際に使われるようなツボが使われています。また庶民の生活や階級・身分制度など当時の文化を知ることが出来るという意味でも面白いです。
私は決してNHKの回し者ではありませんが(笑)、皆さん、是非「宮廷女官 チャングムの誓い」を観ましょう。
もうすぐ節分ですね(2006年1月)
もうすぐ節分ですね。皆さんは節分って何だか知っていますか?
節分は元々季節を分けることを意味し立春、立夏、立秋、立冬の前の日のことです。節分が特に立春の前の日を意味するようになったのは、昔は冬から春の境である立春から新しい年が始まると考えられていたからです。ちなみに四柱推命などの占いでも立春からその年の始まりとし立春まえは前の年として計算します。
節分といえば豆まきですが、元々は「追儺(ついな)」と呼び中国から伝わった風習のようで、疾病などをもたらす悪い鬼を追い払う儀式で文武天皇のとき慶雲3年(706年)に宮中で初めて行われたそうです。
皆さんご存知のように節分のこの日は炒った豆を年神に供えた後その豆を年男が「鬼は外、福は内」と声を出しながら豆を蒔きます。このとき蒔かれた豆を、自分の年の数または年の数より一つ多く食べて一年の無病息災を願います。
このように鬼たちにとっては節分はツライ1日でありますが、名字に「鬼」の字が付く家では「鬼は内、福は内」というそうです。
まあ〜確かに、自分たちが家から追い出されたら大変ですよね。
また奈良県吉野、蔵王堂の節分会では「福は内、鬼も内」といい全国から追い出された鬼を救い仏門に帰依させる行事があります。 これぞ仏の慈悲。
京都の八坂神社では新しい年の福を持ってくる福鬼を迎えるという一般の豆まきとは逆の行事があります。この福鬼に頭をなでてもらうと一年の厄が免れるそうです。
鬼たちが聞いたら泣いて喜びそうですね。
ちなみに、節分の行事として、その年の恵方(えほう、良い方角)に向かって巻き寿司を食べる「恵方巻き」や「鰯(いわし)の頭も信心から」ということわざで有名な鰯の頭を柊(ひいらぎ)の小枝に刺して戸口に挿すという風習もあります。
節分といってもいろいろあって面白いですね。
暦と自然のリズム(2006年1月)
昨日、2006年1月29日が旧正月でした。 旧暦では昨日から新しい年というわけですね。
暦というのも難しいですね。
新暦と旧暦では当然年の変わり目は違いますが、占いなどでは立春(2月4日頃)を年の境としますし、天の自然の運行と人体の関係を考えた運気論というものがあるのですがそれでは大寒(1月20日頃)を年の境とします。
暦は何故生まれたのでしょうか?
農耕を行う為ということでもあるのですが、私が思うに基本的に天人相関という考えがあって、人や植物、動物が天の自然の運行と関係している。だから人が自然のリズムに合わせて生きれるように暦を作ったのだと思います。
東洋医学のバイブル、黄帝内経ではそれぞれの季節による生活の仕方が書かれています。
ですから、自然のリズムに合った生活をしなければいけないということですね。
自然のリズムでよく耳にするのは月のリズムに犯罪や出産が関係しているということです。
満月の日に犯罪が多いといわれています。面白いことに気の狂ったという意味のルナテックという単語のルナは月という意味です。また新月や満月のときに出産が多いともいわれています。
暦を考えるうえで複雑なのは月のリズムだけではなく太陽のリズムなどもありそれぞれが異なるリズムで運行しているということです。
ですから、天の自然の運行のリズムを記述しようとしたら複雑にならざるえないのですね。

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