コラム

このページは、コラムを紹介するコーナーです。医食同源・薬膳・食養生に結びつく食材のご紹介や漢方の銭湯・足湯など、東洋医学、漢方、健康に結びつくトピックを中心にお届けいたします。

東洋医学コラム

2008年4月〜6月の「院長の独り言」

さくら(2008年4月)

季節も4月に入り札幌もすっかり春らしくなりました。

東京など関東ではもう桜も散ってしまったようですが、札幌は東京のだいたい1ヶ月遅れ4月下旬から5月上旬に桜の季節になります。

桜といえば話は変わりますが、馬の肉を「桜肉(さくら肉)」と呼びますが何でなんでしょうね。

調べてみるといろいろ説があるようで、馬刺しの肉がきれいなさくら色になるからという説がひとつ。そして桜の咲くころ、4月から5月にかけてが一番おいしいからという説があるようです。

ちなみに中国明の時代の『本草綱目』によると馬の肉には筋肉や骨を成長させ身体を壮健にするという働きが書かれています。

桃太郎は金太郎?(2008年5月)

現代においては大分薄れてはいますが、東洋的なものの見方考え方というのが昔から私達に大きな影響を与えてきました。もちろんその中には意味の有るものもあれば意味の無い迷信のようなものもありますが・・・。

日本に伝わる桃太郎のような昔話のなかにも五行説などの東洋思想の影響が深く関わっているとされています。

五行説というのはすべてのものは木・火・土・金・水の五気により成り立っているというものです。

桃太郎が生まれた桃は五行説では金、お供の申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)は方位でいえば西の方角でこれも五行説で金なのです。

桃太郎って金太郎?って思うぐらい金と繋がっていますね。

一方、鬼は方位でいえば鬼門(丑・寅)つまり北東の方角です。

日本の鬼はウシにような角をもち、虎柄のパンツを穿いていますが、この鬼門・丑(ウシ)寅(トラ)からきています。

鬼門である北東の方角は五行で土であり、五行の相生関係により土から金が生まれるため、金(桃太郎)が強くなると土(鬼)が弱くなるというふうに五行で説明する考え方があります。

まぁ、ここまでくると少しこじつけの様な気もします。

北東は八卦の艮で考えると土ですが干支の丑寅で考えると丑は土ですが寅は木になります。

まぁ五行が木でも五行の相克関係により金(桃太郎)が木(鬼)を切り倒すので変わりませんが・・・。

こじつけのようなところも有りますが、桃太郎を東洋思想でこんなふうに考えるのも楽しいものです。

鍼と針(2008年6月)

はり治療の「はり」という字には鍼と針とがあります。

大漢和辞典(藤堂明保編 学習研究社)によると

1.皮や布地などを縫うためのとがった道具。ぬいばり。

2.漢方治療の一つ。

3.はりのように細長くて先のとがっているもの。

漢方医術で治療に用いるはり。転じて縫いばり。

このように鍼も針も両方「縫いばり」、「治療用のはり」の意味があり全く同じ意味つまり異体字(同じ言葉に異なった漢字があるもの)です。 ただ慣習的に縫いばりには針の字が治療のはりには鍼の字が多く使われています。

はり治療ではりを刺すと、患者さんによるのですが敏感な方だと重だるくなったり、温かくなったり、ときには何かが流れるような感じがする事があります。

これはよい反応なのですが、鍼という字はもともと金と咸(感じる)からできた会意文字なので、もしかしたら、治療の為はりを刺すと何か身体に感じるというところから鍼の字を治療のはりに使うようになったのかもしれません。

そうだとすると「はり」という字ひとつにもに込められた思いがあるようで面白いですね。

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