コラム

このページは、東洋医学(中医学)理論を解説するページです。『東洋医学について』、『東洋医学の基礎知識』、『東洋医学簡史』をベースに、『東洋医学コラム』、『養生』などを掲載いたします。

東洋医学の基礎知識

経絡について

経絡については知っていらしゃる方が多いと思います。経と絡は実は分かれていて大きな幹の流れを経と呼びそこから分かれた枝の流れを絡といいます。

簡単にいえば経絡は気の運行する通路です。もっと簡単にいえばツボを結んだ線といえます。歴史的にツボと経絡のどちらが先に発見されたのかは難しい問題ですが、おそらく別々に発見され、それが後に結び合わさったのでしょう。

経絡には通常の気の流れみちである十二の正経脈と排水路のような働きをする八つの奇経脈があります。また十二の正経脈はそれぞれに経別・別絡・経筋・皮部という別の経絡の流れを持っている一大ネットワークです。この経絡が体のあちこちをつないでいるので私たちはいろんな活動が出来るのです。

臓腑について

昔の人はお酒を飲むと五臓六腑に染み渡るといいましたが、この五臓六腑が東洋医学では非常に重要になります。

五臓は心臓、肺臓、肝臓、脾臓、腎臓の五つで、六腑は胃、大腸、小腸、胆、膀胱、三焦の六つです

これらの臓腑は西洋医学の捉え方と重なる部分もありますが基本的には異なっています。三焦などは東洋医学独自のもので働きとしてはありますが形のないものです。またイライラは肝臓と関係が深いなど感情の働きも臓腑の働きと関係が深いとしていることなども特徴です。

東洋医学では自然治癒力がきちんと発揮されないのはこの五臓六腑がちゃんと働かないからだと考えるのです。ですから鍼灸によってこの五臓六腑の疲れを取り、きちんと働くようにすることが大事です。

弁証論治について

弁証論治とは東洋医学的な病の本質である証を決定しそれに基づいて治療をすることをいいます。

簡単にいうと五臓六腑や経絡がどのようなアンバランスになっているかということが証なのです。

この証が東洋医学では一番大事で、これが間違っているといくら治療しても治りません。最初から証がはっきりとは決定できず何回か治療してから正しい証がわかることもあります。

証を見つけるために問診はもちろん舌、脈、お腹、背中、手足のツボの状態などを詳しく調べます。

この証がわかればあとは鍼灸や漢方薬などで証に随って治療するのです。

異病同治・同病異治について

弁証論治のところでも説明したように東洋医学は証に随って治療します。病名によって治療するのではないのです。ですから○○病だからこのツボというのは東洋医学本来の治療ではないのです。病名と証は全く別のものなのです。

ですから異なった病名でも同じ証のこともありますし、同じ病名でも異なった証のことがあります。

異病同治・同病異治とは異なった病名でも証が同じであれば同じ治療をするし、同じ病名でも証が異なれば違った治療をするということです。

未病治について

未病治は病になる前に治すということです。

臓腑や経絡などの体のアンバランスが病の本質だと弁証論治の説明のところで述べました。

体のアンバランスが全く無ければそれが一番いいのですが、実際は健康な人でも何らかの傾き(=アンバランス)があります。

からだの傾きがある一定の限界を超えると病気になるのですが、病気になる前に傾きを少しでも減らしておくことは大切な予防になります。これが未病治ですね。

また病は伝わり変化するものです。例えば肝臓が悪かったとして病が進んで肝臓から脾臓や腎臓などが悪くなることがあります。そのため肝臓を治療しているときに脾臓や腎臓などに病が伝わらないようにする、これも未病治といいます。

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