
漢方と西洋の薬物学の考えかたの違いの一つに漢方ではそれぞれの生薬の関係性を調べそれが複合的にどのように働くかを重要視します。
西洋医学ではあくまで一つの薬物がどのように働くかを考えます。
例えば炎症を抑える薬と胃の薬を出したとすると、その二つの薬が合わさって複合的にどのように働くかということは基本的に西洋医学では考えません。いわば1+1=2の医学なのです。
一方漢方医学では生薬の組み合わせにより1+1=3や4になったり、逆に1+1=0やマイナスになったりします。
面白い例として「萬菫不殺(まんきんふさつ)」というのがあります。
萬(サソリ)と菫(トリカブト)を合わせると面白いことに毒性が減るのです。
全ての毒物が合わせると毒性が減るということではなくて、サソリとトリカブトの組み合わせは互いの生薬の働きを弱めるため毒性が弱まるのです。
生薬によってはお互いの働きを強める組み合わせもあり、場合によっては1+1=3や4になる場合もあるのです。
面白いですね。
(2007年7月掲載)
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