「院長の独り言」ジャンル別

「院長の独り言」をジャンル別でご紹介しています。鍼灸・東洋医学に対してもっと身近に感じていただこうと、一般の方にわかりやすく鍼灸・東洋医学にまつわるトピックを中心にお届けします。民間薬草や健康食材にまつわる話、鍼灸・東洋医学・健康に関する一般書などもあわせてご紹介いたします。

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「院長の独り言」ジャンル別~薬草・健康食材編

薬草・健康食材編 ―2020年-2022年―

五臓と食べ物(肝の臓)(2021年3月)

札幌もだいぶ春らしい日差しになってきました。
春は肝の臓の季節です。
今回は肝の臓に良い食べ物を紹介したいと思います。

一般的に肝の臓に良い食べ物とされている主なものは以下のものです。

枸杞、レバー、スッポン、人参、蕪、セリ、セロリ、アスパラガス、トウモロコシ、金針菜、ビワ、ブドウ、スモモ、鯉、鱒、浅蜊、蛤、蜆

ちょっと専門的になりますが、同じ肝の臓でも、どの部分が悪いかによってより良い適した食べ物があります。

疏肝理気:そば、菜の花、らっきょう、えんどう豆、ハマナス、梅の花、ジャスミン、ミカン、オレンジ、ゆず、レモン
【生薬】陳皮、マイ塊花、枳殻、薄荷、仏手

養血柔肝:にんじん、ほうれん草、落花生、ぶどう、レバー、イカ、マナガツオ
【生薬】当帰、熟地黄、竜眼肉

何かの参考にしてもらえればと思います。

■参考文献:

『薬膳教本』(岡本清孝著、柴田書店イータリンク)

『中医薬膳学』(辰巳洋著、東洋学術出版社)

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柿(2020年10月)

秋は果物のおいしい季節ですね。
そんな秋の味覚の中で今回は柿について少し述べてみたいと思います。

柿を東洋医学的に見てみますと、


性味:甘、渋、寒。
帰経:肝、胃。
主治:清熱生津(熱をとり潤いを生む)、潤肺止咳(肺を潤し咳を止める)。
薬膳例:口の渇き、口内炎、咳嗽に柿2個の皮をむいて食べる。高血圧、口内炎に未熟の柿の汁を絞って、おもゆで調合して飲む。

薬膳では柿の実をよく用いますが、漢方薬では柿の実よりも、柿蔕(柿のヘタ)や柿霜(干し柿の表面にできる白い霜状のもの)を用います。

柿蔕(柿のヘタ)と柿霜(干し柿の表面にできる白い霜状のもの)を東洋医学的に見てみますと、

柿蔕
性味:苦、渋、平。
帰経:胃。
主治:降気止涼
※柿蔕は、吃逆(しやっくり)によく使われる生薬です。

柿霜
性味:甘、涼。
帰経:肺、胃。
主治:清熱生津、潤肺止咳。
※柿霜は喉痛、口内炎、咳嗽などに使われます。

柿も実だけでなく、色んな部位が使われるのが面白いですね。

■参考文献:

『薬膳』(伍 鋭敏編著、東京書籍)

『中医臨床のための中薬学』(神戸中医学研究会、医歯薬出版株式会社)

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