耳下腺炎(おたふく風邪など)の鍼灸治療体験談
おたふく風邪の治療体験談(Kさん、3歳女性、5歳女性、36歳男性)・・・初診:平成29年1月
初診:平成29年1月(※今回の症状に関して)
※おたふく風邪の正式名称は「流行性耳下腺炎」です。
3歳の娘、5歳の娘、そして最後に夫(36歳)が順におたふく風邪にかかり、見ていただきました。(ニュースで軽度なものから重症なもの全てを入れると2,000人に1人は難聴が残ると言っていたので、保育園で流行りだしたころから心配はしていたのですが、かかってしまいました。)
3歳の娘は事情がありワクチンを受けていなかったので、さらに心配でした。とにかく病が内向しないようにと、鍼を受けに伺いました。左の顎が腫れ痛がり、熱は38度台まであがりました。鍼を受けると身体が楽になったようで、鍼が終わるとすぐに飛び跳ねて遊びだし、「お腹空いた」と言い出し、とても安心しました。心配していた難聴にもならず、4日目にはすっかり解熱しました。
次に5歳の娘が発熱しました。ワクチンは打っていましたが両方の顎が腫れて39度台の熱が出ました。繊細な子なので、辛くて眠れずかなり機嫌が悪くなるだろうなと思いましたが、鍼から帰ると、スヤスヤ良く寝ていました。ありがたいことに難聴にはならず3日目に熱は37度台、5日目にはすっかり解熱しました。
一番重かったのは夫!赤ちゃんのころ罹患していたのでかからないと思っていたのですが、顎はボンボンに腫れ、熱は39度台になって、辛すぎて寝れない動けない、の状態でした。(インターネットで調べると、大人は入院するほど重症になることがあり、難聴や髄膜炎、加えて男性の場合は高い確率で精巣炎になると書いてあり、ため息がでてしまいました。)とにかく鍼をしてもらおうと思いみていただきました。施術前は目がとろんとして力なく開かなったのですが、施術が終わるとすっきりした顔をしていて目に力が戻っていました。その晩はぐっすりと眠れました。
2日目の朝には熱が36度台にもどり、朝食もたべれました。また午後から熱が上がってしまいましたが今度は38度台、前日よりは良いもののまだ辛そうだったので、夜に往診に来ていただきました。(夫が施術してもらっている間に子供たちも鍼をしてもらいました。家にいながらにして鍼を受ける時間はまた格別なようで、子供たちは上機嫌!ますます元気いっぱいになりました。夫を看病している間、子供たちは風邪もひかず元気で過ごしてくれて助かりました。)夫は施術後、起きてきて夕飯をもりもり食べました。
3日目の朝は熱が36度台。朝食の準備も手伝えるほどに回復していました。午後からは熱が37度台に上がりましたが、眠れないほどではないのでその日は鍼に行かずに過ごしました。
4日目には熱は36度台、顔はまだパンパンでしたが、子供たちと遊んだり食事できるほどに回復していて、夕方には自分で運転して鍼に行きました。
5日目は家で普段通り過ごし、6日目には仕事に戻れました。
心配していた難聴・精巣炎にならずに回復できて、本当に安堵しました。
3人ともあまり長く患わず重症化しないで済みました。とても感謝の思いです。もし苦しんでいる家族を、ただ回復を願い看病するだけだったら、私自身もとても辛かったと思います。大変な時期でしたが、先生のおかげで前向きに明るく乗り越えれました!ありがとうございました。
Kさんへ
Kさんは御家族で治療に来られており、本来の初診はもっと前ですが、今回はおたふく風邪に関してということで平成29年1月としました。
西洋医学における感染症は東洋医学では外感病といい大きく分けると傷寒病と温病に分かれます。
傷寒病は風寒邪により背中の上部から病が入り、温病は風熱や風燥などの邪が口や鼻から入ります。
症状の違いとしては温病の方が傷寒病より熱症状が強い、のどの痛みが強い、のどが紅いなどです。
ですが、傷寒病でものどの痛みや熱症状も経過によって出るので注意が必要です。
また西洋医学の診断名も判別するうえで一つの参考になります。
今回は温病という診立てのもと、風熱邪を取る治療を行いました。
『病気がみえる 〈vol.6〉 免疫・膠原病・感染症』(医療情報科学研究所)を読むと、おたふく風邪は7日~10日かかると書かれており、軽めに早めに良くなったのは鍼灸治療の効果が間違いなくあったと思っております。
今後も日々精進し、Kさんご家族をはじめ、患者さんの様々なケアの一翼を担えたらと思います。
Kさん今回は体験談を書いていただきありがとうございました。
太玄堂鍼灸院 福田毅
乳児湿疹(しっしん)の鍼灸治療体験談
乳児湿疹(しっしん)の治療体験談(Y.Hさん、1歳男性)
初診:平成21年7月
生後3ヶ月から、顔や頭、腕、足などに赤くじくじくした湿疹(しっしん)ができ、かゆがって血だらけになっていました。小児科ではアレルギーと診断され、母乳が原因なので、まず、母親が卵や肉、魚、加工品など一切とらない食生活をすることから始めるように指導されました。
非常にストレスを感じ、福田先生に相談したところ、治りますよとのことで、週2回の治療をはじめて3~4ヶ月でほぼきれいになりました。
そこで、離乳食を開始すると、やはりアレルギー反応でまた赤くじくじくしてしまいましたが、ゆっくり離乳食を進めながら治療を続け、約半年後にはすっかりきれいな肌になりました。
初めは、かいて血だらけにならないように24時間手袋をはかせ、目が離せなくて家事もろくにできず、睡眠も満足にとれなくて、子どもはもちろん私もとてもつらい状況でした。
それが、だんだん機嫌よく過ごせる時間も増え、手袋をはずせるようになり、服が血で汚れることもなくなり、今ではとてもきれいな肌で、食欲もずいぶん出てきてうれしい限りです。
母親にとっても、脂っこいものや甘いものを控える程度で、過度な食事制限をすることなく過ごせたのは、精神的にとてもラクでした。また、心身のバランスを整える治療ということで、おかげさまで風邪をひいたりすることもほとんどなく、とてもよく笑う子どもになったことにも感謝しています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Y.HさんそしてY.Hさんのお母さんへ
乳児湿疹(しっしん)も含めいろんな小児(子ども)の疾患は小児はり(小児鍼)という子どもさん向けの鍼治療でよくなります。
Y.Hさんの場合は全身の湿疹はわりと早くなおりましたが、ほっぺたの湿疹がなかなか時間がかかりました。
頬には胃の経絡が通っていますが、Y.Hさんは胃腸が弱いため便通が良くなく、食物アレルギーもあったことがその原因と思われます。
Y.HさんそしてY.Hさんのお母さん、今回は体験談を書いていただきありがとうございました。
太玄堂鍼灸院 福田毅
小児はり(小児鍼)~子どもの鍼治療~について
太玄堂鍼灸院では、北海道ではめずらしい小児はり(小児鍼)を行っています。詳しくは「小児はり(小児鍼)子どもの鍼治療について」という記事をご覧ください。
憤怒痙攣、夜泣き・疳の虫の鍼灸治療体験談
憤怒痙攣と夜泣き・疳の虫の治療体験談(R.Fさん、1歳5ヶ月男性)
初診:平成20年8月
1歳5ヶ月の男児の母です。
子供が、10ヶ月ごろから、気に入らないことがあると泣き始めに呼吸が止まり、痙攣(けいれん)を起こす憤怒痙攣(泣き入りひきつけ)の症状が出るようになりました。
病院で検査をすると、脳波にも異常が無く、治療の必要もないということでした。
6歳ごろまでには、症状も治まるので、対処法としては、上手く気をそらしてあげてと医師に言われました。
しかし、月齢が大きくなる毎に憤怒痙攣を起こす頻度が増していき、1歳2ヶ月ごろには、母親への後追いが激しくなり、姿が見えなくなるたびに、痙攣(けいれん)を起こすようになりました。
結果として、わが子を腫れ物に触るように扱ってしまい、我がままに育てていることへの不安が募っていました。
人づてに、「小児はりが夜泣き・疳の虫(かんの虫)の症状に効果がある」と聞き、インターネットで検索し、太玄堂鍼灸院にお世話になることにしました。
始めの問診で、先生に症状を説明したところ、すぐに効果の出るものではないが、2ヶ月ほどで夜泣き・疳の虫(かんの虫)の症状は和らいできますと言われ、半信半疑の部分もありましたが、2ヶ月間は通ってみることにしました。
1歳2ヶ月の赤ちゃんなので、先生と行為に慣れるまでは、週2回通うことになりました。
初回の治療を受けてみたところ、治療中は大泣きでしたが、帰り道では、今まで見たことも無いくらいの安らかな寝顔で昼寝をしていました。また、首の上辺りに、いつも汗をかいていましたが、治療を続けるうちに、かかなくなりました。そして、治療をして2ヶ月たつ頃には憤怒痙攣(泣き入りひきつけ)の症状は、ほとんど起こさなくなりました。
現在、通い始めてから、3ヶ月ほど経ちますが、先生と治療にも慣れ、憤怒痙攣(泣き入りひきつけ)を起こすことは、めったになくなり、後1ヶ月ほどで、治療から卒業できそうです。
また、子どもの性格が穏やかになり、些細なことで怒らなくなりました。
先生の小児はり(小児鍼)には、大変感謝しています。ありがとうございました。
R.Fさん・お母さんへ
痙攣(けいれん)も大分治まり本当によかったですね。私も大変うれしいです。
鍼はいろんな症状に効果があります。太玄堂鍼灸院では、子どもさん向けに「小児はり(小児鍼)」という刺さない鍼を使って治療を行ないます。痛くないの鍼なので安心です。
様々な疾患でお困りの方がいらっしゃると思います。難しいケースもありますが、鍼治療を試される価値はあると思いますのでお困りの方はご相談ください。
今回は体験談を書いていただき有難う御座いました。
太玄堂鍼灸院 福田毅
小児はり(小児鍼)~子どもの鍼治療~について
太玄堂鍼灸院では、北海道ではめずらしい小児はり(小児鍼)を行っています。詳しくは「小児はり(小児鍼)子どもの鍼治療について」という記事をご覧ください。
小児喘息(ぜんそく)鍼灸治療体験談
小児喘息(ぜんそく)の治療体験談(O.Aさん、3歳女性)
初診:平成18年7月
もうすぐ3歳になる娘が通っています。
1歳を過ぎた頃から、中耳炎になったり気管支炎になったりと毎月何度も病院に通っていました。その間、当たり前のように薬を飲ませていましたが、それが1年以上も続くとかわいそうに思えてきました。そう思い始めた頃に娘が小児喘息(ぜんそく)になってしまいました。これを機会に他の治療法はと考えました。それで、薬を使わない治療は?と探していると私の兄が太玄堂さんを教えてくれました。太玄堂さんは「小児はり(小児鍼)」もしていると言うので、子どものためにも是非と思い、足を運びました。
治療内容は大人と違って、実際に鍼(はり) を刺すわけではなく、金や銀の棒のようなもので、「トントン。」と刺激するだけなので、娘も先生と会話しながら治療を受けています。通い始めた頃は、週に3回のペースだったのが、今は娘の調子もよく週2回のペースに変わりました。この先もっと期待できそうです。
鍼治療を続けて1ヶ月以上過ぎましたが、まだ1度も喘息(ぜんそく)の症状は出ていません。これも先生のおかげだと思い感謝しています。ありがとうございます。そして、これからも宜しくお願いします。
(代筆:O.Aさんのお母さん)
O.Aさん、O.Aさんのお母さんへ
O.Aさんは治療環境にもすぐ慣れ、また鍼の反応もよいので治療がやり易かったです。
お子さんの場合はどうしても治療するという環境にまず慣れてもらうところから治療は始まります。
O.Aさんはわりとすぐ慣れ、今では来院すると「クマさんは~」(治療院にはクマのぬいぐるみがおいてあります)と聞いてくるのがとっても可愛いですね。
今は週2回ペースですがもっとバランスが整ってくると治療のペースをあけていきますのでもうちょっと頑張ってください。
O.Aさんのお母さん、今回は体験談を書いていただきありがとうございました。
太玄堂鍼灸院 福田毅
小児はり(小児鍼)~子どもの鍼治療~について
太玄堂鍼灸院では、北海道ではめずらしい小児はり(小児鍼)を行っています。詳しくは「小児はり(小児鍼)子どもの鍼治療について」という記事をご覧ください。