「院長の独り言」年度別

「院長の独り言」を時系列でご紹介しています。鍼灸・東洋医学に対してもっと身近に感じていただこうと、一般の方にわかりやすく鍼灸・東洋医学にまつわるトピックを中心にお届けします。民間薬草や健康食材にまつわる話、鍼灸・東洋医学・健康に関する一般書などもあわせてご紹介いたします。

「院長の独り言」年度別

2021年7月~12月の「院長の独り言」

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ナツメ(2021年9月)

今回はナツメ(棗)について、

中国には、「一日に3粒ナツメを食べると年を取らない」という言い伝えがあります。

サムゲタンなど料理に使われますが、漢方薬にも使われ、生薬名は大棗(タイソウ)といいます。

性味は甘、微温。
帰経は脾、胃、心、肝
効能は①補脾和胃②養営安心③緩和薬性

基本的には気を補う生薬になります。

栄養学的には、食物繊維 ビタミンB群 葉酸 カリウム 鉄分 リン カルシウムなどが豊富ですが、食べすぎるとお腹が張り便秘になったり、またカロリーが高いので、多くても20粒以内がお勧めです。

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五臓六腑は皆 人をして咳せしむ。独り肺のみに非ざるなり。(2021年8月)

『黄帝内経』の『素問』の中に咳論篇というのがあります。
その中にこの「五臓六腑は皆 人をして咳せしむ。独り肺のみに非ざるなり。」という言葉があります。

咳は当然のことながら呼吸器疾患ですから、五臓六腑で言えば肺の臓になります。
逆に言えば、肺の臓が関係していないことは考えられ無いです。
だからといって咳=肺の臓とは限らないということです。

咳があるとついつい咳=肺の臓と短絡的に考えがちですが、例えばストレスが大きく関与してる咳の場合は肝の臓の関与も考えられますし、喘息などで病の経過が長い場合は腎の臓の関与も考えられます。

一つの症状から短絡的に考えてはいけない。
常に身体の全体像を考えなければならない。
「五臓六腑は皆 人をして咳せしむ。独り肺のみに非ざるなり。」
『黄帝内経』の『素問』が教えてくれている大事な宝物の一つだと思います。

■参考文献:

『黄帝内経素問 中』(石田秀美監訳、東洋学術出版社)

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五臓と食べ物(腎の臓)(2021年7月)

今回は腎の臓に良い食べ物を紹介したいと思います。

一般的に腎の臓に良い食べ物とされている主なものは以下のものです。

クルミ、ゴマ、黒豆、大豆、人参、アスパラガス、山芋、冬瓜、ソラマメ、栗、ぶどう、きくらげ、蛤、フカひれ、スッポン、ナマコ、昆布、ワカメ、牡蠣

ちょっと専門的になりますが、同じ腎の臓でも、どの部分が悪いかによってより良い適した食べ物があります。

温陽補腎:クルミ、ニラ、羊肉、鶏肉、スズメ、エビ、ナマコ
【生薬】冬虫夏草、肉ジュウヨウ、杜仲、韮子、肉桂、小茴香

滋陰補腎:小麦、黒クワイ、豆腐、黒ゴマ、黒豆、卵、牛乳、豚肉、スッポン、アワビ、貝類
【生薬】石斛、黄精、枸杞子、桑椹、地黄

何かの参考にしてもらえればと思います。

■参考文献:

『薬膳教本』(岡本清孝著、柴田書店イータリンク)

『中医薬膳学』(辰巳洋著、東洋学術出版社)

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