「院長の独り言」年度別

「院長の独り言」を時系列でご紹介しています。鍼灸・東洋医学に対してもっと身近に感じていただこうと、一般の方にわかりやすく鍼灸・東洋医学にまつわるトピックを中心にお届けします。民間薬草や健康食材にまつわる話、鍼灸・東洋医学・健康に関する一般書などもあわせてご紹介いたします。

「院長の独り言」年度別

2022年7月~12月の「院長の独り言」

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『ファクトフルネス』(ハンス・ロスリング著、日経BP社)(2022年11月)

「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」と副題に書かれているとおり、本書は真実を知ることの障壁となる10の本能が書かれています。

分断本能
ネガティブ本能
直線本能
恐怖本能
過大視本能
パターン化本能
宿命本能
単純化本能
犯人捜し本能
焦り本能

以上のことに注意しながらデータを正しくみればより真実に近づけると書かれていました。

現代は混迷の時代ですので、このような本は参考になりますね。

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イチョウ(銀杏、公孫樹)(2022年10月)

だんだん寒くなり木々も色づく季節となりました。

モミジなども綺麗ですが、イチョウも綺麗ですよね。

イチョウは銀杏と書きますが、公孫樹とも書きます。

公孫は基本的には君主や諸侯の孫のことですが、若い人の尊称であったり、名字としても用いられています。

ツボでも公孫という名の重要なツボ(脾経の絡穴)がありますが、黄帝の姓(『黄帝内経』の黄帝)が公孫であることから名付けられたとされています。

ちなみに、イチョウの実、ギンナンは漢方の生薬としても用いられます。

主に呼吸困難、咳、痰などに用いられます。

銀杏
性味:甘、苦、渋、平、小毒
帰経:肺
効能:降痰定喘、斂肺止咳、止帯除濁

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静神丸、黒ゴマの効用(2022年9月)

静神丸は黒ゴマと蜂蜜を等分に混ぜたもので、「肺黄を治し、五臓を潤す」とされ、昔は不老長寿の仙薬とされていました。

それだけ黒胡麻には薬効が有るということだと思います。

ゴマには多くの抗酸化物質が含まれ老化防止効果があります。

ちなみに黒ゴマと白ゴマでは栄養学的には成分はほとんど変わらないとされていますが、『本草綱目』では黒ゴマを勧めています。

『本朝食鑑』では白ゴマは肺に、黒ゴマは腎に作用するとしています。

東洋医学では黒ゴマは肝腎の陰を滋養する働きがあり、虚弱体質の改善や、産後の回復、老化による諸症状の改善に使われます。

また潤す働きがあるので、乾燥して出にくい便秘に使われたりします。

胡麻仁
性味:甘、平
帰経:脾、肺、肝、腎
①滋養肝腎、補益精血
②潤燥滑腸

蜂蜜
性味:甘、平
帰経:肺、脾、大腸
①潤腸通便
②清熱、潤肺止咳
③補中、緩急止痛

ちなみに私はすりゴマときな粉を等量混ぜたものに蜂蜜を適量混ぜたものを、たまにおやつ代わりに食べます。

黒豆(黒大豆)
性味:甘、平
帰経:肝、腎
①滋陰補血、利水
②キョ風止痙
③解毒

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生姜と乾姜(2022年8月)

生姜と乾姜はよく使われる生薬です。

どちらもショウガなのですが、使われ方(加工法)が違います。

また中国と日本で生姜と乾姜の指しているものが異なります。

生姜は中国では生のショウガ、日本では乾燥させたショウガをさします。

日本では生のものは鮮姜といって区別します。

乾姜は中国では乾燥させたもの、日本では加熱したものを指します。

中国では加熱したものをホウ姜といいます。

ショウガは生のものは解毒作用や発汗作用が強く、乾燥、加熱することによって体を温める作用がだんだん強くなります。

東洋医学は同じ字でも意味が異なる場合があり、その点も気をつけて学ぶ必要があります。

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打撲や捻挫などの外傷性のケガに対する漢方薬(2022年7月)

私は時代劇が好きなのですが、子供の頃は『遠山の金さん』『江戸を斬る』『大岡越前』『水戸黄門』などテレビで時代劇がいくつも放映されていましたが、残念ながら近年はテレビで時代劇を見かけることが少なくなりました。

テレビ東京系列が昔の時代劇の再放送をしているのと、NHKが割と頑張っていくつか新作の時代劇を制作しているぐらいです。

時代劇ファンとしてはもっと時代劇のテレビ放送が増えてほしいと願うばかりです。

そんなわけで中国や韓国の時代劇もたまにみることがあるのですが、、中国や韓国の宮廷時代劇のテレビドラマでは鞭打ちの刑罰がよく出てきます。

実際に昔には鞭打ちの刑罰が行われており、その後の救命や治療に「通導散」という漢方薬が実際に使われたそうです。

日本では江戸時代の名医である香川修庵の「治打撲一方」が打撲や捻挫などの外傷性のケガによく使われます。

鍼灸でも打撲や捻挫などの外傷性のケガなどに対応した治療があります。

「通導散」も「治打撲一方」も内服の漢方薬ですが、打撲や捻挫などの外傷性のケガの腫れや痛みなどに用いられます。

打撲や捻挫などの外傷性のケガなどでは、整形外科で湿布薬と消炎鎮痛剤の飲み薬が出されるのが普通だと思いますが、東洋医学という選択肢もあり得ると思います。

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