「院長の独り言」ジャンル別

「院長の独り言」をジャンル別でご紹介しています。鍼灸・東洋医学に対してもっと身近に感じていただこうと、一般の方にわかりやすく鍼灸・東洋医学にまつわるトピックを中心にお届けします。民間薬草や健康食材にまつわる話、鍼灸・東洋医学・健康に関する一般書などもあわせてご紹介いたします。

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「院長の独り言」ジャンル別~鍼灸・漢方・東洋医学・東洋思想・気功編

鍼灸・漢方・東洋医学・東洋思想・気功編 ―2026年-2028年―

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女性は7の倍数、男性は8の倍数(2026年6月)

『黄帝内経』の素問の上古天真論に女性は7の倍数、男性は8の倍数で、体の発達と老化が書かれています。

女性の主な節目年齢(7の倍数)

7歳:腎気盛し、歯かわり髪長ず。(乳歯が抜け、髪が伸びる)

14歳:天癸至り、任脈通じ、太衝の脈盛し、月事時を以て下る。故に子あり。(初潮が始まり、妊娠可能な体になる)

21歳:腎気平均す。故に真牙生じて長極まる。(体格がほぼ完成する)

28歳:筋骨堅く、髪の長極まり、身体盛壮なり。(女性として体が最も充実するピーク)

35歳:陽明の脈衰え、面初めて焦れ、髪初めて堕つ。(肌や髪の衰えが少しずつ現れる)

42歳:三陽の脈上に衰え、面皆焦れ、髪初めて白し。(白髪やしわが目立ち始める)

49歳:任脈虚し、太衝の脈衰少し、天癸竭き、地道通ぜず。故に形壊えて子なきなり。(閉経を迎える)

男性の主な節目年齢(8の倍数)

8歳:腎気実し、髪長じ歯かわる。(乳歯が永久歯に生え変わる)

16歳:腎気盛し、天癸至り、精気溢写し陰陽和す、故に能く子あり。(精通が始まり、生殖機能が整う)

24歳:腎気平均し筋骨勁強たり、故に真牙生じて長極まる。(体格が完成し、体力が充実)

32歳:筋骨隆盛にして、肌肉満壮たり。(男性として体のピーク)

40歳:腎気衰竭、髪堕ち歯槁る。(体力や毛髪の衰えが見え始める)

48歳:陽気上に衰竭し、面焦れ、髪鬢頒白たり。(白髪やしわが増え、疲れが残りやすくなる)

56歳:肝気衰え、筋動くこと能わず。天癸竭き、精少なく、腎臓衰え、形体皆極まれり。(生殖能力や全身の老化が進む)

64歳:歯髪去る。(歯や髪が抜ける)

もちろん個人差があり、あくまで大まかな目安です。

ここで注目したいのは女性の初潮年齢と閉経年齢です。

日本人女性の閉経年齢は平均50歳前後であり、『黄帝内経』の閉経の年齢とほぼ同じです。

これは日本人のみならず、 世界的に見て女性の閉経年齢は平均50歳前後で、これは6世紀の昔から変わらず、人種や社会経済的環境によっても変わらないといわれています。

ちなみに、43歳未満で閉経が起きたものは早発閉経,、55歳以後に閉経が起きたものは遅発閉経と定義されています。

一方、日本では初潮の平均年齢は現在12歳前後です。

1950年代の約14歳から低下し、現在12歳前後で横ばいと報告されています。

世界的にも地域によって多少異なりますが、12才から13才と低年齢化しているそうです。

つまり昔は『黄帝内経』の初潮の年齢とほぼ同じ14才だったのが、平均年齢が2才ほど早くなったという事です。

これをどのように評価すればよいのか。

単純に栄養状態が良くなったからだとプラスに判断するのか、それとも早すぎるのは良くないことだとマイナスに判断するのか。

あくまで私の個人的な見解ですが、遅すぎるのも良くありませんが、早すぎるのも良くないと思います。

例え話ですが、深い井戸では水は豊かだが、浅い井戸では水は豊かではない。

腎の臓がまだ十分に成長しないうちに生理で働かせるのは、腎の臓に負担をかけるのではないかと、個人的には思っています。

昨今の腎虚傾向の人の増加の一つの現れではないかと個人的には思っています。

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NHK「3か月でマスターする人体」(2026年3月)

「3か月でマスターする人体」はNHKのEテレで水曜午後9:30~10:00(再放送は翌週水曜午後0:15~0:45)に放送されています。

放送スケジュールは以下の通りです。

【2025年】

12月24日 第1回「生命誕生の神秘」

【2026年】

1月7日 第2回「生命の設計図・ゲノム」

1月14日 第3回「“おいしい”を科学する!」

1月21日 第4回「動き続けられる体」

1月28日 第5回「腎臓が寿命を決める!?」

2月4日 第6回「腸内細菌との上手な共存」

2月25日 第7回「感染症との闘い」

3月4日 第8回「最大の臓器・皮膚」

3月11日 第9回「眠りの本質を理解する」

3月18日 第10回「痛みの正体を知る」

3月25日 第11回「生まれか経験か」

4月1日 第12回「未来の私たち」

どれも面白かったのですが、特に個人的に面白かったのを二つ紹介します。

一つは第5回「腎臓が寿命を決める!?」です。

腎臓は尿に関係することだけでなく、臓器の司令塔の働きもしているということでした。

心腎連関、肝腎連関、腸腎連関など他の臓器との関連があるということでした。

また暦年齢と臓器年齢というのも面白かったです。

暦年齢は実年齢ということですが、同じ年齢でも若さには個人差があり臓器年齢つまり臓器の老化具合によって異なるというものです。

具体的には腎臓に病気があると老化が進むということです。

東洋医学も老化と腎の臓は関係が深いと考えているので興味深かったです。

もう一つ第10回「痛みの正体を知る」も面白かったです。

私たち鍼灸師も痛みの疾患の患者さんと向き合うことがおおいのですが、明らかに器質的に問題が有りそれが原因となっている痛み、何らかの原因で痛みの閾値が下がって生じる痛み、心の痛みが体の痛みとして生じてる痛みなど痛みというものは本当に複雑だと日頃から感じています。

第10回「痛みの正体を知る」では脳内のミクログリア細胞の暴走によって神経の働きが異常になって生じる痛みというものがあり、10の刺激で10の痛みが生じるのが普通であるのに10の刺激で100の痛み、ひどいと0の刺激でも痛みを生じるというものがあるそうです。

また辛みは本来は痛み刺激であるのが、ドーパミンやエンドルフィンなどの脳内物質がでて痛みとして感じず、逆に快楽を感じるとか、痛みには社会的な痛みというものも有るという話もありました。

痛みの複雑さを改めて感じました。

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