「院長の独り言」ジャンル別

「院長の独り言」をジャンル別でご紹介しています。鍼灸・東洋医学に対してもっと身近に感じていただこうと、一般の方にわかりやすく鍼灸・東洋医学にまつわるトピックを中心にお届けします。民間薬草や健康食材にまつわる話、鍼灸・東洋医学・健康に関する一般書などもあわせてご紹介いたします。

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「院長の独り言」ジャンル別~鍼灸・漢方・東洋医学・東洋思想・気功編

鍼灸・漢方・東洋医学・東洋思想・気功編 ―2020年-2022年―

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雨水(うすい)(2020年2月)

今年の2月19日は、二十四節気の一つ、雨水です。
太陽の黄経が330度の時で、「雪が雨に変わり、氷が溶け始めるころ」という意味で、大寒や立春の寒さのピークから春が夏に向けて一歩進んだということです。
二十四節気の一つ一つには、ある1日を表す日にちとしての意味と、次の節気までの期間としての意味があるので、次の二十四節気の啓蟄(R2年3月5日)までが雨水の期間となります。
ちなみに黄経330度とは、天球上を一年かけて太陽が通る黄道を、春分の日を0度として計算したものです。

話は変わりますが、現在流行している新型コロナウイルスですが、東洋医学では温病という概念になります。
ちなみにインフルエンザも温病として考えられます。
西洋医学のカゼなどの感染症は東洋医学では外感病といいます。
外感病は大きくは傷寒病と温病の2つに分かれ、傷寒病は寒邪が温病は熱邪が中心です。
この時期に発病する温病は、風温や春温となります。

いずれにしても温病は熱邪が中心となりますので清熱の治療が中心となります。
刺絡治療であれば手足の井穴や百会などのツボに刺絡しますし、鍼であれば気分の熱か血分の熱か内臓の弱りは無いかなどきめ細やかに弁別してそれに応じたツボで治療します。
(漢方も鍼同様きめ細やかに弁別してそれに応じた漢方薬で治療します。)

東洋医学的にはこのような対応となりますが、このような高い伝染性の病は発症した場合は一義的に西洋医学の適応となりますので、当然ですが迷わず西洋医学の病院に行くべきです。
ちなみに、東洋医学的な予防としては正気(元気)を高めて免疫力をアップするのが基本となりますが、体質的に熱タイプの方や肝腎など内臓に弱りのある方は重症化しやすいのでその治療も併せて行います。
一応ご参考のために。

■参考文献:『中医臨床のための温病学』(医歯薬出版株式会社)
『基礎中医学』(燎原書店)

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